みんなちがってみんないい
2014年 07月 02日
今まで、高齢者介護を中心にブログに掲載してきましたが、介護を必要とする方は高齢者に限らず、様々な障害や病気を抱えた方がいます。行政で保健師として働いていたとき、本当に多くの方々に出会い、支援を通して自分自身学ぶことがとてもたくさんありました。出会った方々は、脳性麻痺、自閉症、ダウン症、プラダウィリー症候群、小児麻痺、発達障害、知的障害などのあるお子さんや成人の方々、統合失調症やうつ病など精神疾患のある方々。各々の病気や障害の程度、家族構成や社会経済的な背景によって、ケアの必要度や生活の困難さはそれぞれ違いましたが、一生懸命生きている姿、ゆっくりだけど日々と成長する姿、彼らなりの感情や思いを表現する姿をお母さんやお父さん達と一緒に見て、喜びを共有させてもらったりしました。
私の幼馴染が自閉症で、叔母が言語聴覚士だったため、よく障害のある子供達が叔母の家に来ていたこともあり、障害のある子達が身近にいる中で育ったため、彼らの存在が当たり前でした。看護学生になるころまで、幼馴染が「自閉症」ということも知らず、「お話はできないけど、絵の描写がプロ並みなU君」という存在でした。口蓋裂があったり、ダウン症の子達もいましたが、子供のころは病名も障害のことも何も知らないので、自然とそのままのその子達を理解したのかなと思います。
大人になってから、金子みすずの詩を読んで、違いや個性を認め合う、みな、それぞれそのままでいいんだよ、というメッセージがすばらしいなと思いました。
「わたしと小鳥とすずと」
わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面(じべた)をはやくは走れない。
わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんのうたは知らないよ。
すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。
金子みすずの詩
by 今 知美(保健師)
私の幼馴染が自閉症で、叔母が言語聴覚士だったため、よく障害のある子供達が叔母の家に来ていたこともあり、障害のある子達が身近にいる中で育ったため、彼らの存在が当たり前でした。看護学生になるころまで、幼馴染が「自閉症」ということも知らず、「お話はできないけど、絵の描写がプロ並みなU君」という存在でした。口蓋裂があったり、ダウン症の子達もいましたが、子供のころは病名も障害のことも何も知らないので、自然とそのままのその子達を理解したのかなと思います。
大人になってから、金子みすずの詩を読んで、違いや個性を認め合う、みな、それぞれそのままでいいんだよ、というメッセージがすばらしいなと思いました。
「わたしと小鳥とすずと」
わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面(じべた)をはやくは走れない。
わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんのうたは知らないよ。
すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。
金子みすずの詩
by 今 知美(保健師)
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by kaigocarer
| 2014-07-02 13:06